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管理ツールの使用

管理ツールはOracleデータベースの起動/停止/回復といった操作を行う為のソフトウエアです。

データベースを管理する為には Server Manager や Oracle Enterprise Manager について理解する必要があります。

  1. Server Manager
  2. Oracle Enterprise Manager(OEM)
  3. Oracle Enterprise Manager コンソール
  4. DBA Management Pack

Server Manager

データベースの起動や停止や回復等の管理作業を行うには Server Manager を使用します。

Server Manager はこれらの管理コマンドを実行するほか、SQL文やPL/SQL文を実行することもできます。

Oracle8i でも下位互換性を保証するため、Server Manager は搭載されていますが、 管理ツールとしての機能は SQL*Plus に統合されました


Sever Manager の使用方法
svrmgrl  [command={@スクリプト名 | "コマンド"}]      (UNIXの場合)      
svrmgr30 [command={@スクリプト名 | "コマンド"}]   (Windowsの場合)      

Sever Manager の使用例(1)
[bianco:oracle][280]$ svrmgrl command="connect system/manager"

Oracle Server Manager Release 3.1.5.0.0 - Production                   

(c) Copyright 1997, Oracle Corporation.  All Rights Reserved.

Oracle8i Enterprise Edition Release 8.1.5.0.0 - Production
With the Partitioning and Java options
PL/SQL Release 8.1.5.0.0 - Production

接続されました。
SVRMGR>

Sever Manager の使用例(2)
SVRMGR> desc \
     2> LTCORP
列名                           NULL?    型                             
------------------------------ -------- ----
CM_NCODE                                CHAR(8)
TK_NOWOK                                CHAR(1)
TK_BEFOK                                CHAR(1)
TK_NOWOKYMD                             CHAR(8)
TK_BEFOKYMD                             CHAR(8)
TK_NOWSYU                               CHAR(1)
TK_BEFSYU                               CHAR(1)
TK_NOWYYMM                              CHAR(6)
TK_BEFYYMM                              CHAR(6)
SVRMGR>

Server Manager ではServer Managerコマンドを実行する際に行末記号()は必要なく、行末で改行すればコマンドが実行されます。

Server Managerコマンドが複数行にわたる場合は行末に継続記号(\)を入力します。



Server Managerコマンドとは、以下のコマンドを指します。

Server Managerコマンド
カテゴリ コマンド 説明
データベース接続不要 EXIT Server Managerを終了
REMARK SQLスクリプトにコメントを入力
SET 現行セッションの特性を設定
SHOW 現行時点の設定値を表示
SPOOL ON/OFF ログのスプールを開始、終了
Oracle権限要 CONNECT データベースに接続
DISCONNECT データベースから切断
DESCRIBE パッケージ、プロシージャ、ファンクション、表、オブジェクト、ビューの説明を表示
EXECUTE PL/SQL文を実行
SHOW ERRORS パッケージ、プロシージャ、ファンクションの直近のコンパイルエラーを表示
SHOW PARAMETER 初期化パラメータの現在の設定値を表示
SHOW SGA 現行インスタンスのSGAに関する情報を表示
特殊なOracle権限要 CONNECT / AS SYSDBA データベース管理者として接続
CONNECT / AS SYSOPER
ARCHIVE LOG [START|STOP|LIST] ログファイルの自動アーカイブを開始または停止して手動でアーカイブするか、
REDOログファイルに関する情報を表示
RECOVER DATABASE 表領域、データファイルまたはデータベース全体に対して、メディア回復を実行
STARTUP Oracleインスタンスを開始
SHUTDOWN Oracleインスタンスを停止

Sever Manager の使用例(3)
SVRMGR> select count(*) from                                           
     2> ltcorp
     3> /
COUNT(*)
----------
      3653
1行選択されました。
SVRMGR>

Server ManagerコマンドではなくSQL文やPL/SQL文を入力する場合、文の終わりにセミコロン()を入力するか、最後の入力行にスラッシュ(/)を単独で入力します。

文を複数行に継続して入力する場合も継続記号は必要ありません。

Oracle Enterprise Manager(OEM)

データベースの起動/停止/回復といった操作に加え、複数のデータベースを管理する場合に使用します。


主な機能をまとめると以下の様になります。


Oracle Enterprise Managerの構成

Oracle Enterprise Manager はおおまかに以下のパッケージで構成されています。

Oracle Enterprise Manager コンソール

データベース管理者が一台のマシンから複数のデータベースを管理するためのアプリケーションです。OEMコンソールは、ジョブスケジューリング、イベント管理、ホストとデータベースの検出、セキュリティなどのサービスを提供します。

インテリジェントエージェント

ネットワーク内のリモートノード上で動作し、OEMコンソールから送られるジョブやイベントを実行し、結果をOEMコンソールに戻します。 エージェントはOEMコンソールとは独立して動作するので、ネットワークが切断されたり、OEMコンソールが停止したりした場合もリモートで動作を続け、 通信が復元されるとステータスをOEMコンソールに戻します。監視するノードごとに1つのエージェントが必要です。 例えば1つのノードに2つのデータベースがインストールされている時には、1つのエージェントが両方のデータベースを監視します。

Oracle Enterprise Manager リポジトリ

OEMが使用する情報を格納するデータベース表です。OEMリポジトリは、各ユーザに対してそれぞれ作成されるため、ユーザがどのクライアントマシンからログオンしても、自分のリポジトリとの接続を確立できます。 通常は管理対象以外のOracleデータベースに作成します。1つのリポジトリを複数のユーザで共有することもできます。

Oracle Management Server

コンソールとデータベースの中間に位置し、コンソールから送信されてきたリクエストを実行します。また、リポジトリと接続し、管理対象のノードの情報をリポジトリに格納します。 これは Oracle Enterprise Manager R2.X から導入されました。



Oracle と Oracle Enterprise Manager のバージョン対応表
通称 Oracle のバージョン Oracle Enterprise Manager のバージョン
Oracle 7 R7.3.2 V1.2.2
R7.3.3 V1.3.5
R7.3.4 V1.3.6
Oracle 8 R8.0.3 V1.4.1
R8.0.4 V1.5.0
R8.0.5 V1.6.0
Oracle 8i R8.1.5 V2.0.4
R8.1.6 V2.1.0
R8.1.7 V2.2.0

DBA Management Pack

データベース管理に特化したツールです。

Oracle Management Pack

データベースのチューニングや高度な管理を行うツール群です。



Oracle Enterprise Manager コンソール

Oracle Enterprise Manager コンソールは次のコンポーネントで構成されています。

メニュー

ほかの管理アプリケーションを起動したり、タスクを実行します。

起動用パレット

ほかのアプリケーションを起動して管理作業を実行します。

ナビゲーター

Oracleサービスを階層的に表示し、管理者がデータベース、リスナー、ノード、ネームサーバーなどのサービスをブラウズしたり、オブジェクトの特性を変更したりできるようにします。

マップビュー

ネットワークのトポロジー、機能にもとづいてOracleサービスをグループ化します。

ジョブシステム

リスナー、データベース、ホスト自体に関連するタスクをリモート実行します。

イベントシステム

システムの状態を監視し、事前定義済みの基準にもとづいて修正したり、特定のイベントの発生をポケットベルや電子メールで管理者に報告したりします。



拡大表示

OEMの画面例(図をクリックすると拡大表示されます)


OEMはログオンユーザに対応したリポジトリにアクセスします。 対応するリポジトリが存在しない場合は自動的にリポジトリを作成します。 リポジトリによって、OEMで管理される環境の状態情報を集中的に格納する場所、 ジョブとイベントに関する情報、ユーザの優先接続情報、OEMコンソールへのログオンに関する そのほかの情報が提供されます。

DBA Management Pack

DBA Management Packの代表的な機能は以下のとおりです。

表データ・ウィザード

テーブル内容の表示、更新および削除を行なうウィザードです。

サマリー・アドバイザ・ウィザード

マテリアライズド・ビューの作成、削除または保持するかアドバイスしてくれるウィザードです。

バックアップ・ウィザード

OracleRecovery Manager(RMAN)のグラフィカル・インタフェースで、バックアップやリカバリに利用します。

データ・ウィザード

エクスポート、インポート、ロードなど、データ管理を行なうウィザードです。

インスタンス管理

データベースの起動/停止、初期化パラメータの変更、ユーザー・セッションやトランザクション管理などに利用します。

スキーマ管理

表や索引、索引編成表など、すべてのスキーマ・オブジェクトの管理に利用します。

セキュリティ管理

ユーザーやロール、プロファイルなど、セキュリティの管理に利用します。

記憶領域管理

表領域やデータファイル、REDOログなど、記憶領域の管理に利用します。



Oracle Enterprise Manager の基本構成であっても、データベース管理者が日常的に行う管理業務をすべて網羅しています。 Oracle Enterprise Manager を利用すれば、複雑なSQLや、ツールの利用方法を覚える必要はありません。 それと同じことは、すべて Oracle Enterprise Manager のGUIを使って、簡単に実現できるからです。 この他にも、Oracle Enterprise Manager の基本構成には、以下のとおりの管理アプリケーションが含まれています。


Oracle Enterprise Manager の基本構成に含まれるアプリケーション
アプリケーション名 管理内容
Oracle Applications Manager Oracle Applications管理
Oracle interMedia Text Manager Oracle interMedeia管理
Oracle Enterprise Security Manager Oracle Advanced Securityの管理
Oracle Developer Server Forms Manager Developer Forms Server管理
Oracle Application Server Manager Oracle Application Server管理
Oracle Parallel Server Manager Oracle Parallel Server管理
Oracle Replication Manager Oracle Advanced Replication Option管理
Oracle Directory Manager Internet Directory管理

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2001/08/24 担当:H.O